素行調査の中で尾行は私たちの間では、よく「探偵は尾行に始まり尾行に終わる」と言われるほど重要で、事前の下見調査をすることは勿論、それ以上に探偵の専門的な調査技術が素行調査成功の有無を握っているといっても過言ではありません。
素行調査はまず相手の氏名、年齢、住所、勤務先、経歴、交友関係、立ち回り先、人相、素行などを事前に分析調査し所有車両、その地域の道路環境、交通環境、家屋の出入り口の状況、最寄の駅等を下見調査します。
そして対象者の素行調査を実施する時は事前に飲食するなどを避け、回りの環境に調和した目立たない服装で、対象者が調査士の有無を確認するためにさらに人を配していないか等細心の注意を払い実施します。
なかには素行調査の専門的訓練を受けていないアルバイト探偵が不用意に対象者につきまとい不安や迷惑をかけたとして訴えられた例もあります。
これは軽犯罪法第一条二十八項の一に該当した訳で残念ながらこの様な探偵社が後を絶たないのも事実なのです。 素行調査による正確な証拠(立証)は公的な場所においても一等級の調査資料として扱われます。
素行調査を依頼する探偵を選ぶ時は、今まで問題を起こしていないかを調べる事は勿論、平素から素行に関する調査の基本訓練を実施し、それを忠実に実行出来る探偵社かどうかを見極める事が重要になります。
つまり素行調査とは、プロと素人との差がもっとも如実に現れることになる高度で専門的要素の高い調査なのです。
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